今週の材料は?
【2008年5月25日】
今週は、月末に当たることで、各国で経済指標の発表が目白押しとなります。
特に、米国では新築住宅販売、耐久財新規受注、GDP改定値など注目指標が発表されます。
また、欧州ではドイツGDP改定値、ユーロ圏消費者物価指数などの公表が予定されています。
足元では、ユーロ圏の経済指標が悪化するとユーロ売りという動きが見られており、注目度の低い指標でも要注意だと考えます。
これに対し、わが国では月末を控える中で重要指標の発表が予定されています。
ただ、日本の経済指標で市場が大きく動くことは考えにくく、傾向としてわが国経済の減速を確認することにとどまるものと思われます。
なお、ロンドン、米国市場は26日、パリ市場は29日がそれぞれ休場となっています。
米国では
【27日】
5月の消費者信頼感指数(予想61.0.前回62.3)
5月のリッチモンド連銀製造業指数(前回0)
4月の新築住宅販売件数(予想年率換算52.0万件、前回52.6万件)
消費者信頼感指数は、前回を下回ることが予想されています。
現状の景気認識が明らかになるだけに、悪化が一段と鮮明になれば、ドル売り・株売りに反応するものと思われます。
新築住宅販売は、住宅の状況を判断する大きな材料になります。
今回、予想を上回る悪化を見せると、住宅に関する弱気に見方が一段と強まり、これが米景気に与える悪影響を意識させるものと見込まれます。
【28日】
4月の耐久財受注(予想前月比1.1%減少、前回0.3%減少)
4月の耐久財受注・除く輸送用機器(予想前月比0.4%減少、前回0.9%増加)
耐久財受注は大きな関心を集めるものと見込んでいます。
除く輸送用機器で前回分が当初発表が前月比1.5%増加でしたが、その後、0.9%増加に下方修正され、さらに今回はマイナス予想となっています。
全体も1%を超えるマイナス予想であることを考えると、かなり悪いとの見方が強まるものと思われます。
【29日】
5月25日までの週の新規失業保険申請件数(前回36.5万件)
第1四半期のGDP改定値(予想前期年率0.9%増加、前回0.6%増加)
失業保険申請件数は、前回は36,5万件と事前予想を下回りました。
今回は、再び37万件超となるか否か、前回分が改悪されるか否か注目されます。
前回は雇用統計に反映される週で、予想対比で改善したことで、雇用統計に対する安心感が広がりましたが、改悪されるようなことや今週分が悪化するようなことになると、雇用統計に対する不透明感が強まるものと見られます。
GDPは、速報値から改善すると見込まれています。
小幅改善ですが、悪化しない限りは相場には影響を与えないと見ています。
【30日】
4月の個人所得(予想前月比0.2%増加、前回0.3%増加)
4月の個人支出(予想前月比0.2%増加、前回0.4%増加)
5月のシカゴ購買部協会景気指数(予想48.5、前回48.3)
5月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値(予想59.5、前回59.5)
4月の個人所得・支出ともに、前回を下回るのがやや気掛かりです。
マイナスに落ち込むようなことになると相場に与える影響はかなり大きくなるものと見られます。
シカゴ購買部協会景気指数は、前回を若干上回るものと見込まれています。
前回を下回った時には材料視されることになりそうです。
ミシガン大消費者信頼感指数も、横ばい予想ですが、これも前回を下回った時は要注意だと考えます。
欧州では
【27日】
第1四半期の独GDP確報値(予想前期比1.5%増加、前回1.5%増加)
第1四半期の独個人消費(予想前期比0.4%増加、前回0.8%減少)
独GDPは、速報値と変わらずの水準と見られています。
悪化しない限りは材料視されないと見ています。
個人所得はプラスに転化する見込みです。
こちらもマイナスが続かない限り材料視されないでしょう。
【28日】
5月の仏消費者信頼感指数(予想マイナス37、前回マイナス37)
フランスの経済指標は要注意です。
この結果次第でユーロが売られることが多くなっているので、要注意だと考えています。
【29日】
5月の独失業者数(予想2.0万人減少、前回0.7万人減少)
5月の独失業率(予想7.8%、前回7.9%)
4月のユーロ圏マネーサプライ(予想前年比10.3%増加、前回10.3%増加)
ドイツの失業者数の増加に注目。
失業率は改善が予想されていますが、失業者数は大幅に増加する可能性があります。
ユーロ圏のマネーサプライは、前回並みなら大きな影響はないでしょう。
【30日】
4月の仏生産者物価指数(予想前年比5.1%上昇、前回5.2%上昇)
5月のユーロ圏消費者物価指数(予想前年比3.5%上昇、前回3.3%上昇 )
4月のユーロ圏失業率(予想7.1%、前回7.1%)
5月のスイスKOF先行指数(予想1.07、前回1.20)
フランス、ユーロ圏とも物価指標が発表されますが、予想通りなら影響は少ないと考えます。
日本では
【27日】
4月の企業向けサービス価格指数(予想前年比0.7%上昇、前回0.4%上昇)
材料視はされないと考えています。
人倍率(予想0.94倍、前回0.95倍)
4月の全世帯家計調査・消費支出(予想前年比0.7%減少、前回1.6%減少)
5月の東京都区部消費者物価指数(予想前年比0.8%上昇、前回0.6%上昇)
5月の東京都区部消費者物価指数・除く生鮮食品(予想前年比0.9%上昇、前回0.7%上昇)
4月の全国消費者物価指数(予想前年比0.9%上昇、前回1.2%上昇)
4月の全国消費者物価指数・除く生鮮食品(予想前年比1.0%上昇、前回1.2%上昇)
4月の鉱工業生産(予想前月比0.5%低下、前回3.4%低下)
月末で経済指標の発表が目白押しとなりますが、これらの指標で相場が動く可能性は極めて乏しいと考えています。
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